●オリジナルロゴって?
フォントをそのまま使うのではなく、何らかの加工を行い文字をビジュアル化(視覚化)する事で、インパクトを与える事ができます。 企業のCI(ロゴ)映画のタイトル、雑誌のタイトルロゴなどがそうです。
そういったロゴを初めからデザインするには、書体+色+加工。この三つをクリアしなければいけないので、ロゴ作りは時間と手間と技術と経験が必要になります。
でも今はパソコンのおかげで加工も簡単にでき、そのバリエーションも多数あるでしょう。 ですが、パソコンで作る場合にはどうしても装飾を凝らしすぎて、ロゴだけ浮いているものがあります。
ただ加工をすればいいのではなく、全体のバランスを見てデザインを決めましょう。
(それがデザインの中でも一番難しいので、バランス感覚のいい人はデザイナーになれますよ。マジで)

●文字のビジュアル化例
特定のドローソフトやペイントソフトを、持っていても持っていなくても作れる、簡単な加工例です。 ソフトによっては無理かもしれませんが、普通のワープロソフトなどでも作れます。
今回はメインロゴ「FREE WILL」とコピー「デジタル出版するために」を使って作ってみました。 簡単に紹介するため色はつけていないが、ロゴ自体に色をつけて、色の持つイメージを合わせれば、見る人にまた色々なイメージを与えられます。 書体もそれ自体のもつイメージがあるので、考えて選びましょう。

◎文字に影をつける
それぞれの書体をと文字の大きさを変えて組み、サブタイトルを字の間に持ってくる事により、 タイトルとサブの主従関係をはっきりさせる事ができるロゴ。
目立たせたいロゴに、奥行きを出す為に影をつける(ドロップシャドウ)を使い、効果的に表現してある。 ソフトによっては、この機能が付いているのもあるので、簡単に作れる。
影と書体との間隔を細かく設定できたり、影に色をつけたりすれば、印象は変わってくる。

◎文字を線で囲む
基本的には上のロゴと同じ配置で、タイトルを袋文字(線を黒して囲むこと)にし、 サブタイトルをゴシック体の書体にした。それだけでもかなり感じが違う。 囲む線と文字自体の色(この場合は白ヌキ)を変えれば、またかなり違ってくる。

◎ロゴとコピーを明確にわける
文字を平体(字幅を短くする)にしてタイトルとサブを区別するために線を引いてある。 これは無くてもいいが、タイトルを平体にしているので少し印象が弱いために線を入れてある。 サブタイトルには斜体(ななめにする事)をかけてある。

◎ロゴの文字の大きさを変える
文字の大きさを変えて、網かけ(色を薄く、もしくは別の色に)にしてある。 アナログだとこれを作るのは大変だったが、今は簡単にできる。サブタイトルにも網かけをしてある。 ベタと網の部分は逆にしてもいい。

●オリジナルロゴ加工例
色々なロゴを実際に作った手順です。 ここではペイントソフトの代表として Adobe Photoshop を使用しています。 他のペイントソフトでも色々な加工の仕方があると思うので、自分なりに作ってみて下さい。
かっこいいものを作る一番の近道は「とりあえず作ってみる」だと思いますよ。

◎球体に文字を入れる
だ円形選択ツールで円を描きます。その範囲にグラデーションツールで色を入れる。 球体が出来た文字を入れる。文字の周りを選択ツールで囲んで加工(フィルタ→変形→球体/高さ.100%)

◎迷彩文字
最初に新規チャンネル(#4)を作り文字を入力。それに(フィルタ→ピクセレート→点描)をかける。 さらに(フィルタ→ピクセレート→面を刻む)(イメージ→色調補正→レベル補正)をかけて、これを複製して(#5)を作り、 (イメージ→色調補正→レベル補正)の設定をフラットにする。(#5)の選択範囲を読み込み色を塗りつぶす。

◎移動する球体
文字を入力してから、文字全体にに(フィルタ→ばかし→ぼかし移動)をかける。 後はロゴの好きな場所に(フィルタ→変形→球体/高さ.100%)をかけて、球体を作り完成。

◎粘土文字
最初に新規チャンネル(#4)を作り文字を入力。その文字を選択範囲としてチャンネルに記録する(#5)。 (#4)に(フィルタ→描画→雲模様)を塗りつぶし(フィルタ→色調補正→ポスタリゼーション) (フィルタ→描画→照明効果)をかける。(フィルタ→色調補正→色相・明度)で(色彩の統一)にチェックして粘土色に仕上げる。

◎ガラスの文字
立体文字を作ったら、(フィルタ→描画→照明効果)をかける。 その後トーンカーブを波形に設定する。モノクロの文字でないと上手く作れない。

◎にじみ文字
レイヤー1に文字を入力し(レイヤー→レイヤー複製)でレイヤー2を作る。 レイヤー1に(フィルタ→ピクセレート→ぶれ)(フィルタ→ノイズ→明るさの中間) (フィルタ→表現方法→分割/数.2 移動.10%)をかける。 加工したレイヤー1に、レイヤー2を重ね順を一番上に持ってきて、レイヤーのモードを(オーバレイ)にする。

●参考資料
関係のあるページ「フリーフォントを手に入れる」 「フォントの種類と選び方」「文字の組み合わせ」
このページの参考文献・資料
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