●制作に必要なシステム構成「プリンター」 |
プリンターは、同人誌の表紙の確認やコピー本を作成する時などに、必要不可欠のアイテム。 けれど機種によって、性能や価格にけっこう差がある。なのでここでは同人誌向けという事に絞って、プリンターを購入する時にどこに気をつければいいのか。 カタログの見方を例にとって説明していく。ポイントを覚えておくと、店に行った時などにわかりやすい。 |
●プリンターの種類 |
出力機の種類についてはここでも取り上げているが、家庭用のプリンターにはプリントの仕方の違いにより、大まかに分けて2種類ある。インクジュット式プリンター、昇華熱転写式プリンター 、である。それぞれの特徴と印刷の仕方を説明する。 インクジェット式プリンター 基本的な仕組みは、インクタンクに入っている液体インクを、すごーく小さいインクノズルからインクを紙の上に噴射していくことにより、プリントが出来ていく。 色の表現の仕方は、各色ごとにインクタンクに液体インクが入っており、それをドット(小さな点)として紙の上に組み合わせて表現する絵の具まぜまぜ方式(ディザ方式という)を使ったり、 その点の大きさ自体を変えて、色を表現する方法がある。 実際にプリントする時には、メーカーにより違うが、この2つを組み合わせつつ色を再現している。 インクが高価で、カラーの場合ランニングコストも高くなりがち。そしてこのインクの性能は、かなり機種に依存する事が大きい。 つまり高いプリンターほどやっぱりキレイってコト。 あとインクジェットは、普通紙でプリントするとインクを吸いまくってくれるので、紙が重くなるぅ〜(笑) 昇華型熱転写式プリンター 基本的にはワープロと同じ原理で印刷している。懐かしいインクリボンを使うアレね。年代的に知らない人もいそうだけど… 原理は、染料が塗布されたインクシートがカードリッジ状にセットされていて、プリンターに各色(大体4色)をセットする。 そしてヘッドの熱によって、インクの量をコントロールしながら、インクを紙に転写してプリントしていく。 インクジェットに比べて解像度は低いが、昇華型の出力方式では原理的に、CMYKの4色で256階調を持っているので、実際には解像度以上に微妙な表現ができる。インクジュットと解像度が同じなら昇華型の方がキレイにプリントされるハズ。 (まあ横スジが発生したりするし、最近じゃインクジェットも、企業努力のおかげでかなりキレイですし) 印刷する時には専用紙を使う方がキレイだが、インクが紙に染み込んでいかないので、紙を選ばずにプリントできる。 こうやって比べるとなんか昇華型の方が良さそうな気がするけれど、いわゆる「家庭用」として売られているプリンターは今や圧倒的に、インクジェット式プリンターなのである。 昇華型ってDTP・印刷のプロ用として売られているものには、住友3MのRainbowとかあるけど、家庭用ってALPSぐらい?でももう販売中止なったしALPS…。(T_T) 普通そこまでの高画質を、家庭用は求めていないって事なのでしょう。でも!今のインクジェット式プリンターはメーカーが改良を重ねてきたので、かなり質がいいので、安心(?)してインクジェット式プリンターを選ぼう。 えー、でも僕はRainbowよりゼロックッスのA-Colorの方が好きダナーとか言う人は自分で選んでクダサイナ。 |
●インクジェット式プリンター |
上記のような理由で、インクジェット式プリンターに限定して選んでみよう。これからはカタログのスペックの中で特に注目していく点を順に紹介する。 インクカードリッジ・印字ヘッド |
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