●知っておきたいデジタル基礎知識「出力装置の種類」 |
「出力装置ってプリンターの事じゃないの?」って思った方、家庭用プリンターだけが出力装置じゃありません。 目的に応じて出力するものは違ってきます。本当はディスプレイだって一種の出力装置だけど。ここではそれ以外を取り上げていきます。 |
●インクジェット式、昇華型熱転写式プリンター |
ちょっと前では考えられないけど、今ではパソコンを買うとセットで付いてきたりする。パソコンをお持ちの方の約9割が持っている(当社比)プリンターの事を言う。 今ではスキャナー・コピー付の複合機も登場。個別で買う事を思えば安上がりか?各性能次第だけど… 「ここ」で詳しく取り上げています。 →Canon/PIXUS、エプソン/カラリオなど |
●デジタル複写機(カラーPPCプリンタ) |
コンビニとかに置いてあるふつうのコピー機の事。ソフトとケーブルがあればパソコン側からスキャナとしても使える。ただ、本来は複写機なので別にドライバーソフトがいる。コピー機をパソコンで制御していると思えばいい。 個人で持つ事を考えるのは、日本の一般家庭に向いた大きさじゃなく、値段もお高いのでかなり適さない。 けれどあの美しさに耐えられず、あくまで個人で使いたいと思うのなら、出力センターなどに置いてあるもので出力した方がよいでしょう。 用途として、カラー校正とかグッズ作りチラシ作りコピー本、などににいいと思います。 ちなみにプリンターとして使う場合の出力解像度は最大で400dpi。ぐらいが標準。 →Canon/PIXEL Dio、富士ゼロックス/A Colorなど |
●フィルムレコダー |
デジタルカメラで撮影したものや、CGなどのデジタルデータをポジフイルムとして出力する為のもの。フルデジタルという事から言えば、デジタルからアナログに戻してしまう逆行ワザを使っている事になる。 だがデジタルに対応していない所でも入稿出来るし、もしポジフイルムをなくしてしまっても、元のデータがパソコンに残っていればいくらでも作れる。 値段は高くて、データにもある程度の解像度がないと作れない。 |
●イメージセッター |
デジタルで作ったデータは印刷機を使用する場合、大体これで出力される。印刷に直接関わる人しか目にしないと思うけど、製版・印刷会社に置いてあります。デジタルデータをパソコンから送り、製版用のフィルムにレーザー光で焼きつけて出力される。カラーだとCMYKの4色分の計4枚のフィルムが出てきます。 網点のないものは、印画紙と言って製版用の紙に出力する事もできます。でもそこからまたフィルムに焼くので、2度手間ですけどね。 印刷用なので、機械の値段も品質も扱いも全て一流。素人に触れるもんじゃない。出力解像度は2400dpi以上出力できる。 |
●オンデマンド印刷機 |
最近注目され某小説家も使っていました。大体デジタル複写機と同じような仕組みだが、品質や速度を印刷機並にした高級品。データから必要な時に必要な枚数だけプリント出来る事が強み。断裁(カット)も自動的にしてくれる機械もある。工程がすべてデジタルなので、納期が短くて済む。ゴミも発生しないし。 だが余程しっかりチェックしないと、ミスが見つかっても後の祭り。騒いでももうう本になってたりします。 最近これで同人誌も作れるようになってきましたね。基本的に小ロット向き。 |
●CTP |
フィルムやプリント用紙ではなくて、デジタルデータからアルミなどの金属プレートに直接焼きつけ、すぐ印刷機に使用できる。印画紙、フィルム>校正>金属プレートと言った中間過程がいらずその分入稿から仕上げまでの時間が節約できる。 ただ、データから直接焼いてすぐ印刷してしまうので、ミスが見つかっても「時すでに遅し」状態になる時も多く、扱いは難しい。 →関係のある用語「CTP」 |
関係のある用語/「画像データ」 「解像度」「dpi」 関係のあるページ/システム構成「プリンター」デジタル基礎知識「出力装置の種類」 印刷知識「印刷の仕組み」 このページの参考文献・資料 |