●同人に役立つ印刷知識「印刷の仕組み」 |
文書やイラストなどを印刷する時に、どのような事が行われているか? それは印刷屋さんの仕事じゃん。ってそうだけど。 今じゃ自分でプリンターで、印刷してからコピー仕上げ。なんて印刷屋も要らない状態もあるわけなので、仕組みをざっとご紹介。 家にパソコンとプリンターあれば、このページあんまり関係ないけど、ちょっと知っとくと、友人にウンチクを披露できるかも? |
●印刷やプリンターされるまで |
さて。色んなアプリケーションソフトなどを使って、印刷するデータを作成すると、データはアプリケーション固有のファイルとなって、
パソコンのファイルに保存される。 この保存されたファイルの形式は、アプリケーションによって異なっていますね。 例えばワープロソフトや、データベースソフトのデータを、グラフィックなどのソフトで読み込めないのは、このファイルの違いのためなんです。 なので互換性のあるデータで保存する、それを事前に確認しておく、が後々にも大事になってくるわけです。 そのアプリケーションで作ったファイルを、パソコンでそのまま開くと、そのデータの内容がディスプレイに表示されますよね? まあ当たり前すぎますが。 それはアプリケーションソフトがディスプレイに表示せよ!とOSソフトに指令を出しているからなのです。 なので印刷をする際にも、同じようにアプリケーションソフトが、印刷せよ!と指令を出しています。 こんな風に表示したり印刷したりする時には、あまり意識はしていないと思いますが、実際にはパソコンのOSソフト (ウィンドウズやMacOSXの事ですね)が間に立っています。 でもOSソフトは、アプリケーション固有のデータのままだと理解できないので、このやりとりは決められたルールの中で進んでいます。 まあ簡単に言えば、OSソフトは通訳さんだと思ってもらうといいかと。 商品がデータで、アプリケーションデータが日本の会社。 んで契約の為にアメリカへやっていき、そこでOSソフトの通訳さん登場。 最後にプリンタドライバがアメリカの会社。 だとすると、この通訳さんを通して送られたプレゼン商品(データ)は、 アメリカの本社で検討(プリンタドライバでプリンタが理解できる言語に変換)され、晴れて契約成立=プリントアウトとなるわけです。 おものすご〜〜く大ざっぱな説明ですけど(苦笑) やはり商品を売り込む先がないと意味ないし〜? って事で、プリンタドライバというのが、重要になってきます。プリンタドライバって、インクジェットプリンタ買うと付いてくるアレでしょ? CDとかからインストールして下さいってヤツ。そうですアレですアレ。 そのアメリカの本社さんで、やりとりされている商品(あくまで脳内変換での場合。本当はプリンタドライバの中でのハナシ) ですが、更に二種類あったりします。 メモリなどもそれほど必要としないタイプ(ラスタライズ)と、 人間が絵を描く感覚に近いタイプ(ページ記述言語)があるのです。 普通の家庭用のインクジェットプリンタは、もちろんこの「メモリなどもそれほど必要としないタイプ(ラスタライズ)」の方。 ええ、金がかからない方ですとも。 このプリント方法、簡単に言ってしまえば「色付きの小さな点の集まりで表現」 していますから、ディスプレイだろうと、インクジェットプリンタだろうと、基本的には同じ表現方法。 だから割と、ディスプレイで見たままの表現で印刷が出来上がりやすい。と言っていいかな? そんで印刷所で使われているのは、もひとつのページ記述言語の方。 本当になんて面倒でややこしいんでしょうねええええ(心のポエム) |
●実際の印刷 |
●システム構成「プリンター」 ●デジタル基礎知識「出力装置の種類」「色の知識」 を読んでもらえば、ディスプレイと印刷の色の表現の違いや、インクジェットの他にも出力装置があるってコトや、 インクジェットの印刷の仕方がわかってもらえたと、勝手に解釈しておきます。 上記の解説で“二種類ある”と書いた記述言語。 家庭で印刷するだけなら、インクジェットプリンタに付いてるプリンタドライバだけ、インストールしておけば、 それ以上悩む必要はナイ。(はず) 印刷所で使われているのと家庭のは違うんだ。ぐらいに覚えておいたら大丈夫ですかね。 でもこの違いは大切なんです。 インクジェットプリンタと輪転機の印刷の違いがあれば、データの法則も違うって事です。だから印刷所で作ってもらうと綺麗になるんですね。 その「人間が絵を描く感覚に近いタイプ(ページ記述言語)」で出力して印刷する場合ですが、法則が違うために色々制約があります。 (これが別名、DTPに関わる人の頭痛の種、残業の敵!とも言われておりマス) これはアプリケーションのバージョンやOSの違い、書体の有無、保存方法etc・・・・などです。 印刷所によっても違ってくる部分もありますし。 さてそれらを無事(?)に乗り越えられて、印刷できるところまで行ったとしましょう。 その後はどうなっているか? それは印刷所に勤務でもしない限り、目にする事は無いと思います。知ってても仕方ないところもあるんで、ざっとだけ説明しておきます。 (いわゆるオフセット印刷ってものの事です) |
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原稿から平版印刷(オフセット印刷の総称)用のうすい金属性の板を作成。それを使用して、 印刷されるインキのつく部分と、インキのつかない部分とを化学的に区別して印刷していきます。(図1) |
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板の版上のインキを、いったんブランケットという丸いのゴムの版に移して、それをさらに紙に移す事によってインキがついていきます。(図2)
それで印刷完了。 うわっ、すげーはしょり方(笑)関係者に言ったら怒られそう。軽く読み流してクダサイなさいな。 |
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