●知っておきたいデジタル基礎知識「ファイル形式」
ソフトでかっこ良くイラストなんて描いてみた後、保存する時になって「保存形式」なんて聞いてきます。
「は?何それ?」なんて描いてしまってから言わない様に、先に用途別の保存方法知っておきましょう。 転ばぬ先のバンソウコウならぬ、作った後の使えないデータにしない為にもね?

●最初に知っておく事
とりあえずこれだけの勉強はしてきて下さい。

知っておきたいデジタル基礎知識「デジタル解像度と入力」
知っておきたいデジタル基礎知識「色の知識」
知っておきたいデジタル基礎知識「リサイズする」

・・・してきましたか?勉強サボると、本番で泣きますよ。予習復習したものだけが幸せになれマス。

●使用目的別のデータ形式のポイント
目的 作業用 印刷用 白黒プリンタで ホームページに
解像度 不定 300dpi 200dpi 72dpi
モード RGB CMYK グレースケール RGB インデックスカラー
保存形式 Photoshop
形式
もしくは
ソフトオリジナル
形式
PhotoshopEPS
形式
TIFF形式 PhotoshopEPS
形式
TIFF形式 JPG形式 GIF形式
ポイント レイヤーやチャンネルなど、作業のためのデータを含めて保存可能。各目的に合わせたデータを作るための基本データとなる。Photoshop形式だとWinとMacのデータ交換も可能。 出力に多用される。切り抜き写真もレイアウトソフトに反映される。 CMYKのデータをWinとMacでやりとりする時など。 ポストスクリプトプリンタで美しく印刷可能。非ポストスクリプトプリンタでは粗い画像でプリントされる。 どんなプリンタでも文字も美しくプリント可能。 階調の豊富なホームページ用画像の保存形式として適している。 階調の少ないホームページ用画像を小さいデータにするのに適している。

この表で用途別に適している保存形式と、モードがわかるようになっている。

モードとはデジタル基礎知識「色の知識」でも解説したけど、モードにはCMYKとRGBがある。
一般に印刷に使うデータは、CMYKでなくてはいけないので注意が必要。
根本的にこの二つのモードはまったく違うものとして考えて良い。 RGB→CMYKと変換もソフトによっては出来るが(安いソフトやフリーソフトにはRGBだけのものが多い)その際に色の具合が変わってしまうので、印刷するとわかっている時は始めからCMYKモードで描こう。

この表にはないが、自宅のインクジェットプリンターで印刷する場合は、モード・解像度・保存形式ともどれを選んでも良い。 なぜかと言うとインクジェットプリンターの場合プリンターの性能にかなり左右されるからである。
プリンターの性能によって違うので、色々と試してみるのが一番。
結局安いプリンターでいくら高解像度の画像作っても、出すときにプリンターの性能に負けちゃうのね〜。

Photoshop形式というのは、アドビ社のAdobe Photoshopというソフトの事。 ソフトのオリジナル形式代表として登場してもらった。

あと保存方法にある、Photoshop形式PhotoshopEPS形式EPS形式という三つは違うものか?

その答えはPhotoshopEPS形式とEPS形式は同じもの、で Photoshop形式とPhotoshopEPS形式は違うものです。

もし印刷所さんに「EPS形式で保存して下さい」と言われたら、アドビ社のPhotoshopを使っていればPhotoshopEPS形式でOK。違うソフトの場合でもEPS形式ならOKです。

関係のある用語/「色数」「画像データ」「フルカラー」 「解像度」「dpi」


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